お口の予防は健康への第一歩 予防歯科・メインテナンス
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  • 日本と海外のメンテナンスの違い
  • お口の健康で予防できる体の病気
  • 「何」から予防すべきなのか
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こんなにも違う歯への意識とその将来

お口のメインテナンス」・・・皆様は行われてますか?

予防」という概念が歯科でも取り入れられ、TVなどのメディアにも取り入れられるようになってきて、患者様の中にも、「定期的に歯医者にいって歯の掃除してもらっているよ!!」そうおっしゃられる方は増えてきているかもしれません。

 

当医院でも予防歯科を大切にしておりますが、多くの患者様から以下のようなことをご質問頂きます。

歯医者さんは予防が大事っていうけれど

 

日本人の歯の定期健診受診率や、メインテナンス率は先進国の中でも際立って低いと言われています。 先進国の人々からすると、日本ほどの国でなぜ??と疑問に持たれています。


TVやカメラが4Kなどと鮮明になってきたため、芸能人の方などは歯にもかなり気を付け始めていますが、まだまだ一般の日本人の意識はそこまで高まっていないのが現状といえます。


しかし、その多くの先進国との定期健診受診率やメインテナンス率の差は、はっきりと「歳をとった後に残っている歯の本数の差」として出ています。

 

こちらのグラフは先進国の歯科定期健診受診率の一部を表しています。国別メインテナンス受診率

これに対して
厚生労働所調べによると、80歳の平均残存歯数
日本人で6.7本
アメリカで15本
スウェーデンで20本

メインテナンス受診率と残っている歯の数はこのように比例しています。
欧米では1~3か月に一度定期的に歯科医院でメインテナンスを受ける方が多いため、平均残存歯数が飛躍的に向上したのです。

 

もう少し具体的に、アメリカ人の方々とくらべた結果があります。アメリカ人と日本人の意識の違い(パナソニック調べ)

特筆すべきは、ご自身の歯に自信がある人の割合が、日本人ではわずか29%しかいないのに対し、アメリカ人では85%にも上るところでしょうか。8割以上の方が歯に自信をもって笑える国民は素敵ですよね。

そんな日本人は、実に約60%の方が何らかの理由で歯を失っています。
その原因の1位は歯周病、2位は虫歯で、合わせて86%になります。日本人は60%もの人が歯を失う
つまり、この二つを防げたならば、かなりの確率で歯を残せるという事になります。

定期的に検診やメインテナンスを受けている方は、そうでない方に比べて歯を失う確率は大きく下がりますし、その差は年齢が上がるほどはっきりとします。


下のグラフは定期メインテナンスを受けている方とそうでない方の10年間で失う歯の本数の統計です。定期検診の受け方で差が出る10年間で失う歯の本数

20~30歳台では2本くらいの差ですが、60歳以上になると7本以上もの差が付きます。人の歯は28本しかありませんので7本の差がいかに大きいかはお分かりいただけるかと思います。

きちんとメインテナンスを受けていれば、80歳になってもご自身の歯でおいしい食事をいただく事ができる可能性が高いという事です。


逆に、歯を失うという事は、お口周りの見た目、顔貌の若い老いの感じにも直結し、お食事の楽しさと不自由さにも直結します。

歯を失うと顔貌まで変わってしまう

そして、お口のメインテナンスには、さらに大きな意味があります。

お口の健康が、実は全身の病気や、妊娠などにも大きな影響を及ぼしていることが判っているのです。

 

お口の予防で防げる全身の病気

歯を失う、歯周病を放置するという事は、お口の中だけの問題では終わりません。
最近の多くの研究から、その他の多くの病気や、体の健康にも関係していることが判ってきました。 その一部をご紹介いたします。

糖尿病

糖尿病は生活習慣病の一つで、予備軍や自覚がない方を含めると男性で16%女性で10%以上いると言われ、年々この数値が上昇しています。
よく聞くわりにあまり詳しく知らない方が多いこの病気、実際に怖いのはこの病気自体ではなく、この病気になったことにより起こってしまう多くの合併症です。


具体的には
糖尿病の恐怖
わかりやすく要約して言うと
失明して目が見えなくなり、腎臓が悪くなって人工透析に通わなくてはいけなくなって、てあしの指が腐り落ち、神経がやられて感覚がマヒし、脳梗塞や心筋梗塞で早死にする恐怖の病気」という事になります。

この糖尿病の状態を調べる血液検査の数値にHbA1cというものがあります。この数値は
およそですが、


HbA1c値 5.4%(NGSP値)未満 :普段血糖値が正常範囲内の人
HbA1c値 5.4-6.4%(NGSP値) :時々血糖値が高めの人(境界型糖尿病)
HbA1c値 6.5%(NGSP値)以上 :糖尿病


と判断され、8%などになると重症と言われてしまいます。


この数値と歯周病は大きな関連性があり、歯周病がひどいと上昇する(糖尿病が悪化する)ことが判っています。

逆に、歯周病がひどい糖尿病患者では、しっかり歯周病治療しただけで1%前後下がることが判っています

食事療法や運動療法で1%下げるのは大変な努力が必要ですが、歯周病治療は歯科医院で定期メインテナンスを行い、ご自身で毎日歯磨きをしっかりするだけなのでずっと楽です。

早産リスク7.5倍に

妊娠13週目付近になると女性ホルモンの分泌も活発になります。

この女性ホルモンによって歯周組織の血行にも影響され、歯肉の間からの浸出液の量が増え、歯茎の炎症を増大させます。

また、一部の歯周病菌がこの女性ホルモンを好み、より歯周病を進行させます。


歯周病の進行により、陣痛促進物質「プロスタグランジン」の分泌が増え、子宮収縮が起こり早産になったり、子宮内に歯周病菌が入ることで、胎児の成長を妨げる可能性も指摘されています。


歯周病からの早産リスクは7.5倍ともいわれ、これはその他の有名なリスク要因である喫煙や飲酒、高齢出産よりはるかに高い確率と言えます。


早産リスク7倍以上また、妊娠期には効果の高い抗菌剤や鎮痛剤は投与がためらわれるため、痛みや腫れが出ないよう、妊娠前~妊娠中のメインテナンスは大切です。母子手帳に歯科の項目があるのはそのためです。

認知症リスクが1.85倍

昔から歯がない人は認知症になり易いといわれてきましたが、神奈川歯科大学や京都府立医大の研究により、歯が多い人に比べ歯の少ない人は1.85倍も認知症になるリスクが高く、また、虫歯菌のミュータンス菌が、脳内で微小な出血を促していることが判り、これにより認知機能の低下を起こしている可能性が判りました。

認知症リスク

お口きれいで認知症減?

歯を綺麗にし、たくさん残しているだけで、認知症予防にもつながっていることが示唆されたのです。


動脈硬化

京都大学の研究により歯周病の感染により動脈硬化が進行することが示されました。
失った歯の本数が多いほど、動脈硬化が進行していることが判り、歯周病を治療することで、動脈硬化予防にも効果がある可能性がわかりました。

歯と動脈硬化に関連性

歯だけなら、見た目や口臭、食事の不自由くらいの問題で済むのかもしれません(これらだけでも大きな問題とは思いますが・・・)しかし、それらと関連して起こるこれらの症状や病気は、自分や子供の命にもかかわる大きな問題に発展します。
そのような大事になる前に、身近な歯の定期健診で予防しませんか?

当医院では一般的なメインテナンスのほか、お忙しい方に最適のベーシックメインテナンスコース、さらに上の美しさや、汚れの付きにくさまでをお求めの方に各種PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング:歯のエステ)のメニューをご用意しております。(⇒詳しくはPMTC)
お気軽にお電話・スタッフまでお問い合わせください。

 

そもそも何から予防するのか

予防」は歯科に限らず身体全体においてとても大切な考え方です。

病気になったり壊れてしまってから、その場所を元どおりに戻すのには、時に膨大な時間、費用、身体的、精神的な苦痛を伴うことがあるのに比べ、病気にならないように予防したり、定期的にメインテナンスを行う事の方が、それらのどれもがはるかに軽く済む事が多いからです。

特には、目に見えるサイズで穴が開いたり、壊れてしまうと2度と元には戻りません

骨が折れても安静にしておけばくっついたり、元に戻ったりしますが、歯は一度壊れると詰め物やかぶせ物でそれっぽく見せられても、決してご自身の歯が元に戻るわけではなく、まして神経が死んでしまえばその強度は1/10以下になってしまいます。

歯茎やその下の骨も、一度溶けてしまったり、下がってしまったものはそう簡単には戻りません。

最近ではほかの部位からの歯肉移植や、骨移植も行われていますが、完全に元通りとは言い切れず、また先述のように費用、時間、手術の苦痛など、様々な弊害がおこります。

一度失ったものは完全には戻りません

更に、歯を抜かなくてはいけなくなったり、抜け落ちてしまったりしたら、子供の歯でない限りもう2度と生え変わってはくれません

では、歯や歯茎を壊してしまう原因とは何なのでしょう?そもそも「」から「予防」してあげればそれらを長く健康な状態に保てるのでしょう?

多くの患者様にこの問いをしたら、きっと多くの方は「細菌」だと答えられるのではないでしょうか。しかし実はこれだけでは回答としては50点です。

 

歯や歯周組織が壊される原因は大きく分けて2つあります。

 

一つは先述の「細菌

 

もう一つは破壊的な「」です。

 

細菌には虫歯菌、歯周病菌などと呼ばれる、歯や歯周組織を破壊するものが存在し、患者様一人一人でその種類や量は全く違います。これらが多く居続けることでどんどん体は壊されていきます。

 

最近の研究では国立循環器病研究センターが、虫歯菌の一種が脳内で炎症を引きおこし、脳出血の発症に関与していることが判ったり、歯周病が進んだ人の中で、菌が心臓などにまで至って悪さをしている例も報告されています。

 

 

もう一つの「破壊的な力」とは、「噛む」という、女性でも時に100kg近い力がかかる行為が、歯や歯周組織にとって負担となってしまうようなかみ合わせの方にとっては、虫歯と同じように歯が欠けたり、壊れたり、細菌性の歯周病のように骨を溶かして歯がぐらぐらになる原因になってしまうことをいいます。

 

このようにその2つの原因はどちらからでも歯や歯周組織を破壊してしまいます。

予防すべきお口の脅威

 

当医院でも「予防歯科」には力を入れており、先述の破壊的な「」には「マウスピース」(詳しくはマウスピース)をお使いいただくことで対応し、もう一つの「細菌」に対しては「定期健診・メインテナンス」また、さらに一歩進んだ「プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング(PMTC)」(詳しくはPMTC)というメインテナンスプログラムをお勧めしております。