膿胞・扁平苔癬・エリテマトーデス・・・離れた場所にも!?本当は怖い金属アレルギー
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  • お口の粘膜にも病気はできる
  • 口腔がんとはどのようなものか
  • がんは目で見ただけで判るか
  • 口腔がん検診とは
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毎日見ているようで見落とされがち お口の粘膜にも病気はできる

ご自身のお口の中、特に「粘膜」はご覧になられたことがありますか?

毎日歯は磨いても、割と見落とされがちな「お口の粘膜

 

お口の中は、歯以外にも、舌、歯茎、そこからつながる頬や、舌の下、口蓋の粘膜からできています。

 

そしてこれらもまた、体の一部であるがために、時に炎症を起こしたり、ウイルスや細菌に感染したり、最悪のケースでは「がん」になることだってあります。

 

お口の中にできる物と言われたら、多くの人は「口内炎」を思われるのではないでしょうか?これは文字道理「口腔内の炎症」です。これだけでは病気の総称でしかありません。

 

痛くて、しみて、食事に困る、皆様が思い起こしやすいものは「アフタ性口内炎」といいます。

痛い・しみる・でも数日~数週間で治る アフタ性口内炎

 

これは原因は不明と言われていますが、多くはお口の中を噛んでしまったり、衛生状態や栄養状態が悪いと起こりやすいといわれています。

 

このタイプは、痛くて苦痛なものですが、数日~数週間で治癒します。

 

このほか、金属アレルギーから起こる物や、(詳しくは金属アレルギー)ウイルス感染からなる物、真菌からなるものなど、たくさんの種類がありますが、これらは原因さえ取り除くことができれば治癒するものがほとんどです。

 

問題なのは治癒しないものです。その中で最も恐ろしいものは勿論皆さんもご存知の「がん」です。

本当は怖い…だけど早期に発見できたら100%治療も 口腔がんとはどんなもの

治癒しないものにもいくつか種類はありますが、そのうち今は「がん」でないものでも、将来的にがんになる可能性の高い病気(専門用語で前がん病変と言います)も多いです。


一例をあげると、
粘膜がビロードのように薄く白くなる「口腔扁平苔癬
⇒2/100の確率で5年以内にがん化


粘膜に白く治らないものができた「白板症
⇒20/100の確率で5年以内にがん化

口腔扁平苔癬 白板症

 

このように、今はがんではなくても、早めに対処した方がいいものも多いのです。口腔腫瘍学会のガイドラインでは、白板症は早期に切除を勧めるとあります。

 

お口の中にがんができと言われても、なじみのない方も多いかと思います。

口の中にできるガンは全ガンのうち1パーセントほどと言われています。

年間罹患者
年間死亡者

しかしこの口腔がんはどんどん増え続けている病気でもあり、40年ほどで4倍近くになり、また、死亡率もどんどん上がっている、決して侮れない病気なのです。

 


国立がん研究センターのデータによると、年間20000人近くの方が新たに口腔・咽頭部のがんと診断され(これは白血病より6000人近く多いです)、7400人ほどが年間この病気で亡くなってしまっています。

 

特筆すべきは、亡くなられる患者の数は、1958年には1000人を切っているのに、50年ちょっとで7倍以上に増えてしまっていることです。決して他人事ではないのです。

死亡者推移

しかし、この口腔がん、その多くを占める「扁平上皮癌」は早期発見さえできたら100%近く治すことが可能な病気でもあるのです。


そして、もう一つありがたいことは、胃がんや肺がんなどと違い、ご自身にも、そして歯科医師にも実際に目で見て触れる場所にできるということです。

またいくらかの自覚症状もあります。

口腔がん自覚症状


当医院院長は香川県の口腔がん検診の検診医を2年務め、県立中央病院にも研修登録医として2年半以上(現在も通っています)オペに入らせていただき、一般歯科医の中ではかなり多くのがんを診させていただく機会に恵まれました。

香川口腔がん検診
県立中央病院オペ参加

 

その結果、勤務医時代にも何人もがんやその前段階の方を早期に発見でき、提携病院と連携して無事とりのぞいて、その患者様方が現在もお元気でいられていることは、医師をやっていてよかったと思えることの最たるものです。

口腔がんは目で見ただけで判るか

では、お口の中にできる悪いものとはどのようなものがあるのでしょうか。

 

基本的に、お口の中に白いもの・赤いもの・黒いもののいずれか、または混合されてできます。

 

悪性度からいうと

白いもの≦赤いもの<黒いもの

と考えてよいかと思います。

 

しかし、がんやそれの前段階と呼ばれる病変でなくても、赤いものや、白いものはできます。
先述のアフタ性口内炎も赤くなったり、白くなったりしています。

 

アフタ性口内炎

 

ウイルス性の物や、金属アレルギーでも同様です。

 

それらが治る物か、放置すると危ないものかは、ある程度までは経験を積んだ歯科医師なら見ただけでわかりますが、中には専門家でも、どちらなのか見ただけではわからないものもあります。

 

そういったものを見分けるのが「検査」です。

痛みもなく・あっという間の保険適用検査 口腔がん検診

お口のがんの検査は、その細胞をとって顕微鏡で見て、それがどういったものか、またがんだった場合はその悪性度や進行度を診ます。

 

少し前までは、「生検」という、メスで少し患部を切り取って、顕微鏡で見るやり方しかありませんでした。

 

この方法は今でも普通に行われていますし、間違いのないいい方法ではあるのですが、患者様の体を少しとはいえ切り取るので、やはり傷になり、痛みもありますし、何より、もしそれががんだった場合、出血させることになるため、そこから血流にのってがん細胞がとんでしまい、他の部位に転移する原因になる可能性が最大のネックでした。

 

しかし近年、島根大学の関根浄治教授らの研究で、そのような切除や出血させる処置をしなくても綿棒で患部をぬぐうだけでかなりのところまで調べることができる、「細胞擦過診」という方法が確立されました。

関根教授 菅野講師

 

この「細胞擦過診」は、文字道理、患部をぬぐうだけで、痛みも出血もなく細胞を採取でき、特殊な固定液でガラスのプレパラートにそれをくっつけるだけで検査終了です。

 


後はそのプレパラートを、提携している島根大学に郵送すると、専門の診断技術を持ったかたが顕微鏡で見て、がんか、ウイルスや真菌、炎症性の物なのかの判別から、がんやその前段階の場合は進行度や悪性度まで調べて結果を送り返してくれます。

 

口腔がん検診の流れ

先述のような痛みや出血も、それによる転移もありません
従来ならば、少し怪しいと思っても、様子を見るか、いきなり大きい病院に行って検査してもらうかの2択しかなく、様子を見たために進行してしまったり、また、せっかくお休みをとって検査まで行って大したものではなかったり(もちろん大したことがない方がいいのですが)という不利益を患者様に強いてしまうことがありました。

 

しかしこの「細胞擦過診」ならば、当医院で数分で行う事が出来、また完全保険適応ですので、患者様にとって、お痛み、時間、金銭面、あらゆる負担が少なくてすみます

 

結果悪性の物であった場合、当医院院長は県立中央病院歯科口腔外科、香川大学病院歯科口腔外科の研修登録医ですので、すぐそれらの提携病院にスムーズなご紹介が可能です。

 

先述のように、口腔がんは早期発見で100%近く完治可能な病気です。

 

まずはご自身で毎日の歯磨きの時にお口の粘膜も一緒にご覧になってみて下さい。
ご覧になられる時には、以下のセルフチェック項目を参考になさっていただけたら判りやすいかと思います。

口腔がんのセルフチェック項目

 

そして、もし何か少しおかしいな?変なもの(白いもの、赤いもの、黒いものなど)があるぞ?とおもわれたら、ぜひ当医院で「細胞擦過診」を受けられてみて下さい。

 

それが悪いものでないとわかるだけでも安心できますし、もし悪いものだった場合でも、早く判ればそれだけ予後が良くなります。

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