放っておくと命や仕事を失うことも・・・いびき・睡眠時無呼吸症候群
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睡眠時無呼吸症候群とは、夜就寝時に十分な睡眠時間を確保しているにもかかわらず、睡眠中に何度も呼吸が止まり、無意識のうちに何度も睡眠が分断され(脳だけが覚醒してしまう)、体に負担がかかり、日中に眠気、注意力や集中力の低下、居眠り等を起こしてしまう病気です。

日本では約240万人の患者がいると言われています。

直接これだけで死ぬことはありませんが、この症状に連なって、身体への負担から、高血圧や心疾患などの生活習慣病を誘発する可能性が高まり、こちらから生命の危機へとつながることもあります。

心臓や脳の血管疾患へ繋がり、年間で30万人の死亡者も出ています。

毎日の日中の眠気は、日常生活への弊害も大きく、仕事中に居眠りしてしまい、仕事がはかどらない、職や社会的信用を失う原因となるなどという事もよく耳にします。

また、この病気の患者が起こしてしまった大事故はとても多く、皆様もニュースなどで伺われてことがあるかと思いますが、2003年のJRの居眠り運転や、最近の物であれば、関越自動車道で走行中のツアーバスが運転手の居眠りにより防音壁に衝突して乗客45人が死傷した事件は記憶に新しいかもしれません。

ではこの睡眠時無呼吸症候群の原因は何なのでしょうか?

まれに脳の異常なども原因とはなりますが、多くは「閉塞型睡眠時無呼吸症候群=OSAS」と呼ばれるものです。この「閉塞型睡眠時無呼吸症候群=OSAS」の発生するシステムは以下のようなものです。

人間は呼吸するときには、「気道」という喉にある管に空気が通ります。

起きているときは意識があるため大丈夫なのですが、何らかの原因により、寝ているときにこの気道が一時的に封鎖されてしまうことにより、呼吸が止まる、または空気の出入りが著しく妨げられ、睡眠時無呼吸症候群は起こります。

封鎖されてしまう原因は

・肥満により喉周りの脂肪が増え、横になったとき重力で気道を塞いでしまう

・舌や扁桃が肥大してしまい、気道を閉塞する

・歯並びや顎のサイズが小さく、舌が喉の方に追いやられてしまい、舌根が喉の奥に落ち込むことで気道を閉塞する

・舌の付け根あたりの筋力が弱く、睡眠中に舌を本来ある口腔内にキープできず、舌の付け根の部分が喉の奥に落ち込むことで気道を閉塞する

・加齢により舌や喉周りの筋力が低下する。

などです。

眠りに入ると、喉周りを広げる筋肉の活動が低下し、舌などが落ち込みます。

この時上記のような条件を備えている方では、気道の閉鎖が起こります。

すると体の中に酸素が取り込まれなくなり、身体は危険な状態になります。

このままでは死んでしまうので、身体は脳を覚醒するように信号を出します(意識は戻りません)。

すると、低下していた喉周りを広げる筋力が回復、気道が開通し、呼吸が再開されます。

つまり「閉塞型睡眠時無呼吸症候群=OSAS」の患者は眠ったつもりでも、この気道の閉鎖のたびに脳は無理やり起こされることとなり、浅い睡眠しかとれておらず、身体も極端に言えば、酸素量が低下し何度も死にかかっているような状態なので、当然負担がかかります。

この結果、睡眠時間は十分とっていても、日中の眠気や頭痛、疲労感が起こるのです。

いびきとは、気道が閉鎖しかかっている状態で、狭くなっているところを空気が通る事により起こる変な音です。

この睡眠時無呼吸症候群には重症度の基準があり、それによって治療法や対策も異なってきます。

医科の専門病院で適切な検査を受けることにより、この病気か否か、また病気だった場合の重症度も知ることが出来ます。

検査を受けると、「無呼吸低呼吸指数(AHI)」という数値が出されます。

これは、1時間あたりに10秒以上の呼吸停止(無呼吸)や、1回の換気量が50%以下に低下する(低呼吸)が何回みられるかを測定するもので、

AHI<5正常

5≦AHI<15軽度な睡眠時無呼吸症候群

15≦AHI<30中等度睡眠時無呼吸症候群

30≦AHI重症睡眠時無呼吸症候群

と診断されます。つまり、寝ているときに重症な方なら1時間に30回も10秒近く呼吸が止まったりしているという事になります。

重症の方には医科での専用の機械を睡眠中ずっとつけて、気道の確保を行う「経鼻持続陽圧呼吸療法(nCPAP)」を行う事で治療することとなりますが、軽度な睡眠時無呼吸症候群の方は、専門知識を持つ歯科医院にて専用マウスピースを作成、指導を受けることで症状の改善が望めます。

睡眠時無呼吸専用マウスピースは、AHIが5回以上で、かつ日中の眠気などのOSAS症状がある場合保険適用で作成できます。

また、「閉塞型睡眠時無呼吸症候群=OSAS」の可能性が高いか否かをスクリーニングする、「STOP質問」というセルフチェック法もあります。

「S=Snoring、T=Tired、O=Observed、P=blood Pressure」の頭文字からとってSTOPです。

日本語で言うと

S:飲酒時以外にもいびきをかく

T:明らかな寝不足や、眠気を催すような薬を飲んでいないのに眠気や疲れを感じやすい

O:眠っているときに息がとまることがあると指摘されたことがある

P:高血圧、またはその治療中である

です。このうち2つ以上にチェックが入った方は可能性が高いと疑われます。

日中に眠気のある方、一緒に寝られているご家族や、パートナーの方からいびきを毎日かいているといわれる方、または時々呼吸が止まっていると言われる方は、ぜひ一度このSTOPセルフチェックをやられてみてください。

その上で、2つ以上にチェックが入られた方はご相談ください。

医科の関連病院連携のもと、検査を行い、必要と診断された場合当医院で専用のマウスピースを作成いたします。